2016年11月10日木曜日

人工産卵床に産卵確認できず


事務局長 ● 水谷 博

葛温泉の紅葉はもう終わり、雪を待つばかりの静けさです。期待を込めて観察に行きました。橋の上から覗くと、かなり砂が溜まっています。まずい!!
小白沢の河原に下りて水温を測ると7.7℃、もう産卵は終わっている温度です。3ヶ所の人工産卵場を見渡しましたが、卵は発見できません。水底の砂礫を静に少し掘ってみましたが、やはり卵はありませんでした。ペアリングしていたところには、はっきりとした掘り跡がありましたが、砂が出てくるばかりです。この砂が気に入らなかったのでしょう。来年は堆砂対策を本格的にやらなければならないでしょう。
グレンパル葛の小川でも産卵床は確認できませんでした。でも、魚影はあったのでホッとしました。かじか橋下の本流も堆砂していましたが、以前よりは砂が流されて底に礫が露出しているところもありました。イワナはちょっとした岩陰でも産卵しますので、どこかで産卵していることを祈って帰路につきました。



グランパル葛の小川
かじか橋