2016年12月5日月曜日

♪こんな小春日和は♪


事務局長 ● 水谷 博

今年の冬は普通に雪が降りそうですが、今日は快晴無風で異常な暖かさです。禁漁から2ヶ月を過ぎ、これまでおとなしかったテンカラウイルスがこの陽気で突然暴れ出しました。気がつけば、池田町のハーブの里フイッシングエリアへ向かっていました。ここは水温13度の湧き水で雪が降ってもテンカラができます。
去年は毛バリを落とせばすぐにサナカが寄ってきましたが、私の毛バリに慣れてしまったのか、このところは不調が続いていました。今日も見には来るもののくわえてくれません。誘ったり、捨てバリを打ったり、毛バリを代えてみたり、いろいろやって飽きない程度に遊んでもらえました。ほとんどが20〜25cmのニジマスと銀シャケですが、たまにブラウンも混じります。そして、今日一番の大物は40cmサイズのニジマスでした。また、尺上のイワナも来てくれました。ちなみに、ここでイワナが釣れたのは初めてでした。
一番反応がよかった毛バリは撃沈20番でしたが、3〜4時から時合いには何にでも来てくれました。しかし、シナノユキマスが悠々と泳いでいるのものの、全く反応してくれません。解禁までにもう1回、ユキマス狙いでき来ますか。






2016年11月10日木曜日

人工産卵床に産卵確認できず


事務局長 ● 水谷 博

葛温泉の紅葉はもう終わり、雪を待つばかりの静けさです。期待を込めて観察に行きました。橋の上から覗くと、かなり砂が溜まっています。まずい!!
小白沢の河原に下りて水温を測ると7.7℃、もう産卵は終わっている温度です。3ヶ所の人工産卵場を見渡しましたが、卵は発見できません。水底の砂礫を静に少し掘ってみましたが、やはり卵はありませんでした。ペアリングしていたところには、はっきりとした掘り跡がありましたが、砂が出てくるばかりです。この砂が気に入らなかったのでしょう。来年は堆砂対策を本格的にやらなければならないでしょう。
グレンパル葛の小川でも産卵床は確認できませんでした。でも、魚影はあったのでホッとしました。かじか橋下の本流も堆砂していましたが、以前よりは砂が流されて底に礫が露出しているところもありました。イワナはちょっとした岩陰でも産卵しますので、どこかで産卵していることを祈って帰路につきました。



グランパル葛の小川
かじか橋



2016年10月31日月曜日

人工産卵場でペアリング


事務局長 ● 水谷 博

葛温泉の紅葉は今が盛りです。もう産卵してもおかしくないので、3度目の観察に行ってみました。
一見してがっかり。また砂でかなり埋まっていました。これではダメかと思ったときでした。よく見ると岩の脇に2匹のイワナが寄り添っています。20~25cmサイズの小ささのうえに保護色になっていてすっかり砂礫に溶け込んでいます。前回のメンテナンス時に確認した泣き尺クラスのイワナではないようです。
時刻は2時半、まだ日が高いので三脚を出してじっくりと観察を始めました。
しばらく見ていると、泳ぎ出しました。するといきなりメスが掘り行動を起こしました。でも、すぐやめます。オスはそれをじっと見守っていました。流芯に戻ったり岩陰に入ったりしながら岩陰と開きの2ヶ所でこれを何度も繰り返します。短い時間なのでほとんど掘れません。試し掘りを繰り返しているように見えました。
1時間ほど見ていましたが、その後はまた2匹で岩に寄り添って動かなくなりました。日も陰って撮影は限界を超えました。次回が楽しみです。






2016年10月20日木曜日

錦秋の葛温泉で産卵場のメンテ



事務局長 ● 水谷 博

1週間前に造成した人工産卵場のメンテナンス作業に行きました。葛温泉の紅葉はまだ暖かくてイマイチでしたが、今夜から冷え込みそうなので週末には見頃を迎えるのではないでしょうか。
小白沢をのぞいてびっくり、砂でほとんど埋まっていました。流れは速くはなかったものの、流芯に造成したのがよくなかったようです。大変な作業になりそうです。
大きなフルイを持ち込んで砂礫と格闘すること2時間半、バケツ10杯ほどの砂をかきだし、また礫を撒き直しました。その最終盤、一番下の産卵場を均してふと上を見ると、すぐ上の産卵場にきれいなイワナがペアリングしています。先ほど整地したばかりのところでです。泣き尺クラスのメスのお腹をやや小ぶりのオスが盛んに突いています。メスはその気がないのか、掘り行動をしません。これまでの疲れが一瞬にしてすっ飛んだ瞬間でした。カメラを取りに戻ろうとしたら、さすがに岩陰に隠れられました。撮影できなかったのが残念でなりませんが、次回に期待しましょう。
かじか橋の下には尺物がいました。こちらはまだ単独で、盛んに捕食しています。お相手を見つけて産卵場に来てくださいと声を掛けて帰路につきました。




2016年9月1日木曜日

不調の今シーズンも禁漁まであと1ヶ月


事務局長 ● 水谷 博

台風10号によって被災された皆様にお見舞い申し上げます。釣り人に楽しい思いをさせてくれる渓流ですが、東北と北海道の川をニュースで見ていると悲しくなります。
さて、もう禁漁まで1ヶ月を切ってしまいました。解禁当初に鹿島川で爆釣があったものの、その後はサッパリです。5月と7月によかったという情報もありましたが、私の毛バリには全く来てくれませんでした。今週末に予定されていた交流会も中止のやむなきに至りました。
その葛温泉ですが、この雨で砂が流されたのではないかと一縷の望みを持って行ってみましたが、状況は最悪、以前よりさらに堆砂が進んでいました。水が濁っているのではありません。ほとんどの岩が砂に埋まっているのです。これでは産卵できないのではと心配されるほどです。
篭川と鹿島川にも行ってみましたが、篭川はまだ水が高くてほとんどのポイントがつぶれていました。鹿島川は逆に異常渇水です。サカナが棲める状況ではありませんでした。もう今シーズンはあきらめるしかないのかな。無念!!





2016年7月17日日曜日

2016 第1回会員交流会


事務局長 ● 水谷 博

東は千葉県市川市、西は大阪府大阪市から多数の会員のみなさにご参加いただき、篭川最下流を中心に開催しました。短時間でしたが、石垣会長の話・講習・実釣・会食など中身の濃いものとなりました。詳しくは こちら

2016年7月16日土曜日

親子テンカラ釣り体験会の実施


事務局長 ● 水谷 博

親子テンカラ釣り体験会を大町ダム直下にある北安中部漁協コヲミ平釣り堀において漁協の協力を得て開催しました。このイベントは、国交省の提唱する森と湖に親しむ旬間に行われる高瀬渓谷フェスティバル2016の一環としてものです。
午前・午後2回各2時間半行われた体験会では、13組の親子と18人のお子さんに参加して楽しんでいただきました。
詳しくは、北の安曇野渓流会HPイベントページ をご参照ください。

2016年6月28日火曜日

梅雨時の北安中部管内の渓流

                     

事務局長 ● 水谷 博

大町の今年の梅雨は、しとしと雨が降り続くというものではなく降ったり晴れたりの繰り返しです。最近の状況をお知らせしますので、釣行のご参考にしていただければ幸いです。

・高瀬ダム上
例年より水量は少ないのですが、槍ヶ岳周辺からの雨をすべて集めていますので、笹濁りが強く入渓には適しません。やはり、お盆前後からが適期ではないでしょうか。

・高瀬川葛温泉
砂がなくなりよい水況です。チビヤマメのアタックはしょっちゅうありますが、イワナは20~25センチサイズの天然・野生がボチボチです。ただ、春先から入渓者が多く数釣りは期待できないようです。



・篭川下流
雨で水量が多くなり、全面白泡のところが多くほとんどのポイントがつぶれています。5月はよく釣れていたのでもうしばらくの辛抱でしょう。


・鹿島川鹿島部落あたり
水量が多くなりチャラ瀬ばかりのところにポイントができつつありますが、サカナはまだ戻っていないようです。今シーズンのブラウンは、報告いただいたものが5本、私が掛けたものが3本、本流筋ではなくいずれも鹿島槍ガーデンからの排水路です。


・乳川国営公園上
瀬脇から20センチサイズのイワナが出るようになりました。淵の大物は毛バリに全く反応しません。木が被っているところが多いので、短いラインで慎重なアプローチが求められます。


2016年6月15日水曜日

黒部川下廊下は大渇水


事務局長 ● 水谷 博

6月26日から黒部ダムの観光放水が始まるので、その前に何とか黒部ダムの下へ行きたいと思っていたところ、松川の新入会員Y氏が山屋さんということでご無理をお願いしました。彼はエサ釣りの経験はあるもののテンカラは全くの初心者ですので、大舞台での実地指導ということになりました。
内蔵助沢の手前までダムから1時間半ほど下り、まだ雪渓の残る渓に入りました。まずは、Y氏のキャスティング講習です。フライも少し経験があるようで、天平テンカラとストレイトラインですぐにコツをつかんだようでしたので、即実釣です。
ただ、始発のバス組が我々を含めて7名、ダム下に前泊した2名と計9名が雄大な黒部渓谷の一角に集合してしまったうえに、大渇水で先が思いやられる釣りになりそうでした。
しかし、最初のポイントであったエサ釣りの先行者が通った後の小さな流れ込みに振り込むと、いきなりコツンと来てくれました。サイズは20センチほどでした。その上の小さな開きでもアタリがありました。これは行けそうだと指導しながら釣り上がります。
ところが、その上流は渇水でほとんどポイントがありません。延々とキャスティング練習になりました。この間に釣り下がってきたと思われる前泊組が退渓したようでチャンスが生まれました。二筋の流れが合流するポイントを示してY氏が振り込むと、見事20センチサイズのイワナが掛かりました。私がテンカラを始めたときは1年間1匹も釣れませんでしたが、彼は1時間とちょっとで初物をゲットすることができました。お見事!!
さらに釣り上がって昼食後、1時過ぎに再開です。ここからは大岩ゴロゴロ、深い淵と大きな開きやプールが続きます。ベストポイントです。小さいながらも魚影も確認できます。Y氏がそこにいると言うので振り込むと、バシャッと来てくれました。やはり20センチサイズです。Y氏もその上でやや大きいサイズを掛けられました。さらに少し上で流れが大岩にあたっているトロ瀬に振り込むと、ガクンと来てくれました。広いプールに引き出して引きを楽しみながら慎重に寄せようとすると、Y氏がカメラを構えたのでちっと意識しました。これがいけませんでした。38に竿をズームしなければと思った瞬間、イワナは反転して深みに消えました。その体高からして尺物に間違いはありません。痛恨のバラシでした。
100mほど続いた深みのあるポイントは、鹿島川のようなチャラ瀬ばかりになりました。時折、チビが瀬を走りますが毛バリには来てくれません。3時頃に一部流されているダム下の橋に戻りました。その下の深みは撃沈毛バリで攻めて、2本追加することができました。初めはコツンというアタリで、2本目はバシャッと出てくれました。ここで納竿です。
Y氏に釣果を確認すると5匹ということでした。初めてということで大満足とのことでした。私も同数でしたが、何ともあの尺物が悔しくてたまりません。それにしても、体力の低下を痛感させられた釣行でした。2年前は何ともなかったのですが、この橋からダムサイトまでの急登でバテました。明日からトレーにしなければ・・・。










2016年6月11日土曜日

石垣会長 上州屋松本IC店でテンカラセミナー開催


事務局長 ● 水谷 博

テンカラの盛期を迎えた今日この頃、本日、上州屋松本IC店で11時から14時まで30名ほどの参加者においでいただいてテンカラセミナーが開催されました。参加者はまるで初めての人から超ベテランまで多種多様でしたが、会長は舌好調でした。
内容は、竿・ライン・ハリス・毛バリなど道具のひとつひとつを説明し、アワセ方を図示して解説したり、毛バリ巻きの実演などに加え、長時間の質疑応答と内容の濃いものでした。会場の都合でキャスティングができなかったのは残念でした。それでも、予定時間を1時間もオーバーするものとなりました。
終了後は、希望者と安曇漁協管内の奈川まで出かけ、実釣延長講習もありました。時間の関係で会長と受講者の釣果までは確認できませんでしたが、八寸のイワナを掛けた釣友やイワナ・ヤマメ・ウグイに楽しませてもらった釣友もいました。
なお、上州屋松本IC店は初めてでしたが、渓流・テンカラ用品の多さと店員さんの親切さには驚かされました。いつも通っていた店の品揃えが詳しかった店員さんの退職で悪くなったので、今後はお世話になります。





2016年6月3日金曜日

葛温泉はこれから?!


事務局長 ● 水谷 博

昨年・一昨年の記録では6月に入ると釣果がグッと上がっていましたので、今シーズン初めて様子見ではなく釣る気で入渓しました。時刻は午後4時、2号橋からです。
最初の開きで18センチのチビですが、浅い瀬脇からすぐ来てくれました。その上の開きに落ちる肩からも同サイズが来ました。大岩ごろごろの左の瀬で1本、下の大きな開きからも放流ものが1本来ました。その上の小さな開きからも来ました。ベストポイントには大木が横たわっていましたが、毛バリを追う魚影は見えたものの掛かってはくれませんでした。ここまで1時間で5本、すべて撃沈毛バリでしたが、快調でした。
大岩の上では瀬からきれいな天然物が飛び出てくれました。仙人岩の下の開きではいつもの毛バリには反応はなかったものの撃沈毛バリにはすぐ来ました。しかし、その後がいけません。これまでとは違って急にうっとうしいほど虫が飛び出したのですが、1時間ほど赤岩までアタリはなぜか全くなくなりました。かじか橋までに何とか3本を追加して釣果は二桁になりましたが、橋の下にも全く魚影はありませんでした。
でも、堆砂のない葛温泉で釣りができたのは何ヶ月ぶりでしょうか。高瀬グリーン
の清冽な水も帰ってきました。これからは数は少なくても天然の大物に期待しましょう。

なお、北の安曇野渓流会7月のイベント(親子テンカラ体験会と会員交流会)については、公式サイト に掲載しています。是非ご参加ください。






2016年6月2日木曜日

今年のブラウン退治


事務局長 ● 水谷 博

今年も回数は少ないもののちょこちょこ鹿島川に出かけていました。しかし、魚影を見かけたのは1回だけ、サナカっ気が全くありませんでした。5月3日に40センチをルアーで掛けたという情報がありましたがそれだけでした。このところの晴天続きで川は渇水です。居着けるポイントはほとんどありません。
そんな中、ワンポイントに賭けて久々に出かけてみました。やっぱりここにはいました。でも25センチのチビでした。水況のよいところへまた行ってみます。

2016年5月25日水曜日

大町にこんな釣りがあったとは


事務局長 ● 水谷 博

2ヶ月ぶりの更新になってしまいました。この間ボランティアに忙しかったうえに、七倉ダムの放水もあったりしてほとんど釣りに出られませんでした。青葉ヤマメの季節ですので、これからがテンカラの盛期です。楽しみましょう。
でも、その前に穂高の釣友K画伯に誘われて青木湖でヒメマス釣り(オキアミのエサでサビキ)に初挑戦しました。ご指導いただくのはこの道の大御所、穂高のI社長です。午前6時にボートをこぎ出し午後3時までの長丁場でした。さすがに今朝はお尻の痛さで目覚めました。
釣果は「釣れない釣れない」と話しながらも、終わってみれば3人で59匹、初めての私でも28センチの泣き尺クラス3本を含めて二桁に達することができました。早朝はウグイの一家などに悩まされてアタリもうまくとれずに合わせられませんでしたが、次第にアタリがわかり、タナが合ってくると釣果を延ばすことができました。レギュラーサイズは20センチ前後ですが、さすがに28センチの時はグイグイ引き込むやりとりを楽しむことができました。
地元の人(木崎湖の木崎マスは知っていましたが、青木湖は私も知りませんでした)にもあまり知られていない青木湖ヒメマス釣りですが、平日でも8艘のボートが出て、土日はアンカーポイントがすべて埋まるほどとか。やってる人はやっているんですね。
それにしても、竿受けや魚探をはじめとしてI社長の懲りようはすごいものでした。詳しくは ブログ をご覧ください。

話は変わりますが、今週末の28・29の土日は、石垣会長のテンカラミーティング2016が石徹白で開催されます。是非、ご参加ください。








2016年3月29日火曜日

柳の下のイワナはならずも


事務局長 ● 水谷 博

あの爆釣以来3週間ぶりの大町です。もうすっかり春です。
今日の予定は釣り→昼食→スキー→温泉でしたが、鹿島川の入渓しようと思ったポイントに先行者で、スキー→昼食→温泉→釣りになりました。入渓は3時過ぎ、しっかりと足跡があります。でも、まだ瀬には出ているとは思えないのでここしかポイントがなく振り込みます。3投目にコツンと来ました。ラインが流芯に吸い込まれようとする直前でした。きっちりアワセたつもりですが、強過ぎたのか20センチ弱のチビイワナがすっ飛んできました。その後も粘りましたが反応は出ませんでした。
前回の爆釣ポイントへ釣り上がります。まず観察しますが、前回のような魚影は全くありません。いろいろな流し方や逆引きもしましたが、反応はなし。風が出てきて寒くなってきたので、先ほどのポイントに戻ります。もう一度堤防沿いの深みを撃沈毛バリで慎重に攻めます。やはり、数度目に今度はガクンッと来ました。アワセもバッチリ。流芯に引き出して引きを楽しみました。ハリスは芝川のままなので1.5号で心配ありません。十分楽しんでからランディングさせました。天然ではありませんが、きれいなギリギリの尺物です。前回バラしたイワナかも知れません。狙ったサカナが掛かってこの1匹で十分満足できました。
ところで、鹿島に入渓する前に篭川も見に行ったのですが、そこで大町在住のフライマンに出会いました。初めての方でしたが、釣りに対する考え方が我々と同じで楽しく話ができました。大町にもこのような方がいるのだと心強く思われました。そのN氏の話では篭川でも80センチのブラウンが釣れたという話を聞いたそうです。言われてみれば、鹿島から下って本流を遡上し、ダム直下の大きな溜まりで育ち、篭へ上ることは考えられます。篭川でもブラウン退治をしなくてはならなくなったら残念です。今シーズンはこの観察もしましょう。