2014年9月3日水曜日

夏の場外編 その3 うらたんざわ渓流釣り場


事務局長 ● 水谷 博

夏ももう終わりです。雫石のストレスを晴らさなければなりません。昨夜は8都県635kmを一気に南下し、朝6時半には入渓できました。仮眠は3時間です。
狙うは尺上ヤマメ・イワナ、アルビノそしてドナルドソン(ニジマスの改良種ででかくなる)です。しかし。何かが違います。いつもなら数投振り込めばすぐにかかるのですが、今日はまったく反応がありません。ヤマメはラインが上を飛ぶだけで逃げます。アルビノは1~2m毛バリを追うもののまったく喰いません。ドナルソンは沈木のようにまったく動きません。イワナは姿さえ見せません。チビニジマスでさえ反応しないのです。はっと気が付きました。ここではオレンジ色のラインは禁物です。いつものように某社の7mラインを使っていたのですが、黄緑色のレベルラインに代えると反応が出てきました。
しかし、掛かるのは育ち盛りの25㎝サイズのニジマスばかりです。やはり、止水域ではそっくさん毛バリでないとダメかな。今度は瀬脇や流芯を攻めますが、やはり同じです。狙った獲物は来てくれません。
午後は日陰になる左岸から攻めます。相変わらず同サイズのニジマスばかりですが、4時を過ぎてようやく尺上ヤマメが来てくれました。婚姻色が出かけた大物です。しばらくして、今度も流芯から尺上アルビノがいきなり来ました。しめたと思った瞬間、合わせが十分でなかったのかバレてしまいました。これがよくありませんでした。その後はまったく反応がなくなりました。場所を変えてようやく終了予定時刻(5時半)に流れと流れの間から2匹目の尺上ヤマメが来てくれました。狙ったところから狙ったものが来て何とかストレスの解消はできそうです。管理釣り場とはいえ、決して侮ってはいけません。そこはそこなりにむずかしいものがあります。勉強になった1日でした。




2014年9月2日火曜日

夏の場外編その2 岩手県雫石川水系竜川・安栖沢


事務局長●水谷 博

花巻での仕事(ボランティア)の後、東北での釣行を楽しみにしていました。しかし、あてにしていた釣友の直前の急用で一人旅になりました。右も左もわからぬ地、その釣友の薦めでとりあえず道の駅雫石あねっこへ。そこへ行けば何とかなるとのことでしたが、情報ステーションではまったくわからず、入漁証の販売店だけを教えてくれました。お店の爺さんに聞いたら、これが秋田弁?、増水で養魚場のイワナが逃げたことはわかりましたが、それ以外はサッパリ。やむなく、道の駅併設の温泉につかったらそこのお兄さんが親切に教えてくれました。何とかなりそうです。
今日に入渓は8時前、仕事の疲れからか少し寝過ごしました。しかし、気温22.5℃、水温15.3℃、時々小雨降るベストコンディションです。橋から見た渓相も本流指向の私にとっては申し分ありません。気持ちよく振り始めたのですが、30分たってやっとアタリが一つ、我慢の限界1時間を過ぎたときにやっと対岸の小さな溜まりからバッシャッとヤマメが全身を水面上に踊り出てくれました。出た言葉は「いるじゃない!!」。25㎝サイズ、体高のあるヒレピンです。その後のいいポイントが続いて同サイズを1匹を加えましたが、ベストポイントでチビが来て大物がいないことを悟り2時間で第1ラウンド終了となりました。
第2ラウンドはその少し上流へ橋から入渓、踏み跡が沢山あります。大岩ゴロゴロ、小石サラサラ、瀬・開き・流れ込みが続く気持ちいい渓相です。しかし、反応はまったくありません。太平洋と日本海を結ぶ国道46号線の直下、こんなアプローチのいいところはそうはありませんから、入渓者も多くてすべて抜かれてしまうのでしょう。早々に退散です。
午後の第3ラウンドは、温泉のお兄さんが教えてくれた安栖沢へ。養魚場の上と聞いていたのですが、養魚場のところで道路工事にため通行止めです。やむなく少し歩いて入渓しましたが、河畔林の枝葉が水面すべてを覆っているような沢です。川幅は10mほどあるのですが、テンカラには厳しい沢です。渓相は岩がゴロゴロしているもののほとんどが浅瀬で水深のあるところがありません。我慢の限界1時間を前に毛バリを5つも枝葉に取られ、アタリもライズも魚影もないままにここも早々に退散です。
気を取り直して、最終ラウンドは、朝入渓した本流の下に入りました。3投目にガンガン瀬からガックンと手元にアタリがありましたが、水面下のアタリだったので合わせられず、ハリには乗ってくれませんでした。次のポイントではチビが勢いよく出てくれましたが、5時でタイムアップです。これからという時間帯ですが、帰りのことを考えると納竿せざるを得ませんでした。
アプローチと渓相がよくて大物もいそうですので、目的にする川ではありませんが、盛岡方面でお出かけの折は、ついでに寄ってみる価値はありそうです。
皆さんのブログを読んでいると釣れた釣れたの連続ですが、こんな釣れない記に長々とお付き合いいただきまして、ありがとうございました。