2013年9月11日水曜日

ダム差しはまだか


事務局長・水谷 博

久しぶりの葛温泉です。禁漁まであと20日ほど、あと何回釣りに行けるかな。
私の記録では、その年初めてダム差しを掛けたのは1999年の9月6日です。以後、この魅力にとりつかれて毎年通っています。釣れなかった年もありますが、ほぼ数匹は尺上のヤマメを掛けています。そのうち最も大きかったのは、2004年9月23日36.4㎝でした。見事な婚姻色が出た鼻曲がりでした。今葛温泉で釣れるヤマメは、この子孫だと思っています。
前置きが長くなりました。入渓は午後3時半頃、2号橋からです。やや減水気味ながら、水況はいつもと変わらないものの、仙人閣を過ぎるまでまったく反応がありません。いつも出るポイントにまったく魚影がありません。もちろんライズもありません。何か変。
赤岩の上流でようやく15㎝の元気な天然イワナが瀬の中から来てくれました。時刻は4時半を回っていました。その後はかじか橋までアタリが続きました。でも、出方は慎重でかなりスレています。1髪で掛けられなければ2度と来てくれません。掛けたのは10~15㎝の野生ヤマメが7匹ですが、1本だけ25㎝の丸々と太ったイワナも来てくれました。これはやや紫色が魚体にあるので天然ではなく、放流ものとの交雑のように思えました。
かじか橋の上流はかなり堆砂が進んでいます。魚影もありませんでした。高瀬舘の前の淵はほとんど砂で埋まっていました。ここであのヤマメを掛けたのに。ダム差しの兆しはありませんでした。
堰堤の上にも上がってみました。チビヤマメが遊びに来ましたが、ほとんどが砂に埋まっているので、これはだめだと思い仕掛け巻きを取り出して最後の一投を礫の溜まった浅瀬に振り込んだときでした。バッシャ、ガクッ、でかいイワナが来てくれました。尺にはわずかに届きませんでしたが、見事な天然物でした。
なお、榊原正巳の鬼塾が9月15・16日に大町で開催されます。詳細は 鬼Blog をご覧ください。