2013年6月3日月曜日

ブラウン「駆除」ならず!!


事務局長・水谷 博

あのブラウンが気になって「駆除」に行きました。入渓は1週間前と同じ午後6時、水量がかなり少なくなっているので慎重に振り込みます。しかし、数度繰り返しても何の反応もありません。足元には踏み跡があります。もう駆除されてしまったのかもしれません。あきらめて釣り上がります。しかし、虫がほとんど飛んでいません。ポイントらしいポイントもありません。いつも尺クラスが出るポイントもお留守でした。夕間詰めの2時間で尺ニジマスを3本掛けた昨日の高原川とは全く雰囲気が違います。サカナっ気がありません。1時間ほどやって全くアタリがないのでここが最後のポイントと振り込みました。すると、一発できました。これが何とチビブラウンでした。何十分の1という大きさです。1匹でも駆除できたのだから、まっいいかと帰路につきます。
でも、あきらめきれないのでもう一度ポイントに戻りました。今度は上から振り込みます。3度目でした。ムッという殺気を感じて合わせると、ラインが伸びきって動きません。根掛かりかと思った瞬間でした。バシャッと水しぶきが上がり、茶色の魚体と白い腹部がかすかに確認できました。浅瀬にランディングさせようと下流に走ろうとしましたが、動きません。グイグイ深みに引き込もうします。これを堪えて何とか数メートル下りましたがまた動きません。水温が高くなったのかこの前とは全く違う引きです。満月にしなる竿先からサカナの位置を確認しようとしますが、もう暗くてよくわかりません。浅瀬で岩の間に挟まってしまったのではないかと思いました。そこで、やってはいけないとわかっていたのですが、ラインを体に巻き付けて、直接ラインを引くことにしました。慎重にラインをたどっていくと、2メートルほど先にいるような感じでした。おとなしくしているので、これならと一気にラインを引いた瞬間でした。プツン、一瞬の出来事でした。ハリスは1.2号でしたが、見事に切られました。くやし~い。悔やんでも悔やみきれませんが、次回リベンジを誓うことしかできませんでした。大きなネットとヘッドランプを忘れずに持参します。