2013年1月29日火曜日

アマゴとヤマメはどちらがお好き



北の安曇野渓流会  理事 ● 春日規克

アマゴは確かに美人です。しかし時として、大きくどぎつい朱点のアマゴが釣れることがあります。これは明らかに放流ものらしいのですが、どぎつい朱線のヤマメは見たことがありません。淡い朱線がスーッと引かれたヤマメは実に質素で山の美人と言った感があります。
ヤマメの朱線が点に変わってアマゴになると言いますが、あまごの体側もほのかに赤いものも多く、その色が飴色に似ているので「アメゴ」と読んでいたと三河の主に教わりました。よく言われるのは、アマゴは雨の日によく釣れるから雨魚とか、甘魚(当て字なのか)、天魚等と漢字でいろいろ書かれ、呼び名もヒラメ、エノハ等たくさんあるようです。
一方、ヤマメは北海道・東北でヤマベと呼ばれるぐらいで、漢字も山女(魚)だけですね。山の女性のように清らかな美人(山でそんな人に逢ったことはないですが)のたとえと思っていたら、アイナメ、ヒラメなど「め」は魚をあらわす接尾語という説もあるそうで、それなら山女は単なる山の魚かぁーと少々がっかりです(山本素石さーん、あなたのお会いした山の女性って、本当にそんなに艶っぽかったの・・・)。
ところで味はどうでしょうか?? アマゴとヤマメの比較の前に、塩焼きにした身を見てみると、オレンジの赤身の場合と白身の場合があります。「赤がうまいねぇー」と言う人と「白が断然旨い」と言う人がいますが、わたしの場合、宮崎で釣った白身のエノハが今まで一番美味しかったです・・・おっと、このHPの渓流会の主旨はキャッチ アンド シオヤキではありません。キャッチ アンド リリースでしたー