2012年12月4日火曜日

冬の眠りにつく葛温泉



事務局長・水谷 博

二週間ぶりの葛温泉でした。すっかり冬景色です。あれほど流れていた水は収まり平水です。土曜日に降った雪がまだ残り、今週の天気予報にはすべて雪マークがありますので、これが根雪になりそうです。水温は3℃台、どこにも魚影はありません。
高瀬舘前に造成した人工産卵場は、すっかり砂に埋まりましたが、その後の七倉ダムからの放水でその砂が流され、土台にしたこぶし大の石が露出していました。上から見るといい感じでしたので、下に降りてみました。しかし、石の間には砂が詰まっており、産卵できるような状態ではありませんでした。いくつか石を動かしてもみましたが、卵は発見できませんでした。
かじか橋の下に造成した人工産卵場も同じような状態です。敷きつめた小さな石はすべて流され、土台が露出してその間にはびっしり砂が詰まっていました。これでは産卵は無理です。残念ながら、今年も産卵は確認できませんでした。この川のどこかで産卵してくれたのを祈るばかりです。
グレンパル葛の小川も見てみましたが、どこにも魚影を発見できず、産卵床らしきものも見当たりませんでした。これで人工産卵場の報告は終了です。久々の快晴の天気にもかかわらず、暗〜い気持ちで葛温泉を後にしました。来年こそはいい年を迎えましょう。