2012年4月12日木曜日

テンカラ初日はいつ?

 

北の安曇野渓流会  事務局長 ● 水谷 博

釣友から毛鉤にアタリがあったよとの連絡を受け、ポカポカ陽気になった3月29日に乳川へ出かけました。すずむし荘~ちひろ美術館の間です。水温は6℃台、水量もやや減水ながら適度で早春の陽光に輝く後立山連峰を眺めながらの釣りは爽快そのものでした。しかし、アタリはまったくありません。もちろん、ライズや魚影を見ることもありませんでした。毛鉤は最小の20番といつもの12番でしたが、この時期は青虫毛鉤やイクラ毛鉤などちょっと変わったものを使わなければならないのかも。
ポカポカ陽気がダメならばと4月9日は春雨煙る葛温泉に出かけました。水温はやはり5~6℃、水況はベストでした。虫も飛んでいます。でも、出ません。サカナっ気が全くないなあと思いつつ釣り上がっていくと、大きな淵の底に白いものが見えます。ヒレが付いていて魚体のように見えたので、引き上げてみました。何と、尺二寸のアゴがしゃくれたオスイワナでした。やはりこんな大物がいるんですね。色合いからは天然ではなく放流されたもののように思えましたが、ここまで立派になるとは驚かされました。きっと命を繋いでくれたものと思います。まだ獣につつかれることもなく、腐敗も進んでいませんでしたので写真に納め、そっと水底に戻してやりました。
帰りに「岳」に寄って近況を訪ねると、みんな寒くて誰も川に行っていませんよということでした。都会では桜が満開ですが、大町はやっと福寿草が咲いたところ、釣春はまだのようです。春先に雪もたくさん降り、釣旬はまだ2~3週間先のようです。