2011年11月17日木曜日

オフに行きたい管釣り


●事務局長 水谷 博

11月14日に葛温泉を観察しました。小白沢の人工産卵場には変化はなくすでに冬の眠りについているようでした。グレンパルの小川では、人工産卵場ではない滝壺の近くでペアリングをしている一組のイワナを観察できました。水温は7~8度ですので、まだ産卵が続いているようです。
しかし、本流の橋の下ではまだイワナとヤマメがライズしており、ペアリングは観察できませんでした。水温はまだ8度代ですのでこれからも産卵は期待されますが、本流の人工産卵場はややヘドロの堆積が見られ、掘り行動の跡もありませんでした。水深が10㎝もなく、ここはどうも気に入られなかったようです。

そんなことをしていると、急にテンカラウイルスが疼き出しました。小春日和でもあり、久々に鹿島槍ガーデンに行ってみることにしました。時刻はもうお昼近くです。4200円はあまりに高いのですが、このあたりで竿が振れるのはここしかありません。駐車場に着くと、品川・八王子・熊谷・尾張小牧ナンバーの車が並び、遠方から結構来ていました。ルアーマンがほとんどのようでしたが、あまり釣果はあがっていないようでした。
1号池の東南の角にイスを出して陣取って振り始めましたが、毛鉤にまったく反応がありません。やむなく、ストリームに移動すると、早速来てくれました。45㎝オーバーのブラウンです。止水ではまったく反応がなかったのに、ここでは瞬く間に同サイズが3本あがりました。1号池に戻って釣り歩く、ニジマス混じりでボチボチきてくれます。
東南の角に戻るとすぐ近くでフライマンがバンバン掛けています。ムッ、気がつけば小さな羽虫がいっぱい飛んでします。持っている毛鉤の最小サイズは14号でしたので、これに代えて振り込んでみるとこちらもバンバンです。まさに、マッチザハッチの入れ喰い状態です。40㎝以上のブラウンとニジマスが次々と掛かります。最初は引きを楽しんでいましたが、こうなるとまったくおもしろみがありません。とにかく、毛鉤が水面に落ちた瞬間に喰うわけですからテクニックも何もあったものではありません。わざとサカナのいないところに落としても、1m以上サカナはダッシュして喰ってくれます。隣のフライマンと目が合うと、もう飽きたねという感じでした。釣れなかったのか、ルアーマンが不思議そうな顔をして二人の横を通っていきました。
それにしても、塗れ雑巾ではない綺麗なサカナが釣りたいものです。贅沢すぎますか?